着物の保管方法
着物長く愛用するためには、日常的な保管・収納方法に気を配らなければいけません。衣類の中でも、着物はカビや虫食いに弱いため、日頃の対策を怠ってしまうとすぐに劣化が進んでしまいます。このページでは、着物の正しいカビ対策などを含めた収納方法についてご紹介。
着物の長持ちには保管方法が重要
大切な着物を長く愛用するためには、適切な手段で保管する必要があります。しかし、着物の収納方法自体は知ってしまえば簡単なものばかりです。これから着物を始めようと思っている人は、今回の内容を参考に着物の保管方法を勉強してみてください。
着物の保管・収納について
着物の保管には、事前に用意しておくべきアイテムがいくつかあります。また着物を収納するものは、原則和ダンスなのですが、自宅に和ダンスがない場合は、着物向けの収納ケースや収納袋など、下記のものは別途用意しておきましょう。
◆保管前に用意しておくもの
防虫剤
除湿剤
タトウ紙
・防虫剤
着物は収納方法などによって、虫食いの被害に遭う可能性が高い衣類です。中長期の間保管し続ける場合には、必ず着物専用の防虫剤を入れておくようにしましょう。衣類用の防虫剤でも様々な種類があり、ものによっては着物の素材を傷めてしまうケースもあるため、購入前に着物の収納に適しているかもチェックしておいてください。
・除湿剤
着物の保管において、除湿剤は必要不可欠なアイテムとなります。着物の保管に適した和ダンスは、構造上湿気を帯やすく虫食いやカビが発生する原因を作りやすいです。ある程度の安全性を持って、着物臭のするのであれば除湿剤は必ず入れておくようにしましょう。また、タンスの配置場所によっては除湿剤を入れるだけでは力不足となる可能性があります。
キッチンやお風呂場近くなど、とくに湿気が発生しやすい位置に置かないよう注意してください。もしタンスなどがなくクローゼットに保管したい場合は、着物用の保管カバーなどをかぶせてから収納しましょう。
・タトウ紙
収納する際に着物を包むための紙には、タトウ紙を使います。タトウ紙は100円ショップで購入できるものから、2000円〜3000円前後するものまでさまざまです。金額が高くなるほど、タトウ紙の品質もよく除湿性や吸湿性が高くなります。
ただし、吸湿性が高いとは言え交換が不要と言うわけではありません。大体1年から2年に1度は交換するようにしましょう。タトウ紙自体は喪服店などでも購入できますが、インターネットで購入するのが1番お手軽です。