着物を普段着として着ることについて
皆さんは、どのようなときに着物を着るでしょうか。イメージするのは成人式・結婚式・入学式など、比較的フォーマルな場だと思います。それ以外だと、夏のお祭りで着る「浴衣」が代表的でしょう。
日本では着物を普段着として着用している人は少ないです。しかし、着物は必ずしもイベントや行事のときだけのファッションではありません。洋服と同じく普段着として、自由なスタイルで楽しんでもいいのです。
この記事では、着物を普段着として着用することについてご紹介します。
着物を普段着として着るのはおかしい?
いまでこそ洋服が普段着となり、着物は行事ごとなどでの礼装と思われていますが、元々日本では和服こそが普段着でした。元来「着物」という言葉は「着るもの」から語源がきており、そこから着るもの全般を「着物」と呼ぶようになったのです。
最近は洋服が基本で、行事やお祭り以外で着物を着ている人を見ることは少なくなりました。しかし着物にも洋服と同じように普段着として着用できる種類があるのです。実際に着物や和服が好きで、普段から着用している男女も少なくありません。
和服には洋服にない華やかさや気品があるため、あえて和服を普段着として選んでいる人もいます。
着物はフォーマルだけではない
礼装として用いられる着物は、主に第一礼装に分類される黒留袖や喪服などがほとんどです。またフォーマル用の着物はTPOだけでなく、立場によっても選ぶべき種類が変わります。正式な場では、以上のようなルールに則って着るのが基本です。
しかし、日常生活で着用するためのカジュアル着物には、これらのルールはありません。仕事や行事でスーツを着る場合と、私服としてスーツを組み合わせる場合では自由度が違うのと同じです。
和服にも礼装用と日常用の素材があり、帯や小物を含めファッションとして楽しむことができます。カジュアル着物のファッションに慣れている人であれば、着物とブーツを合わせたりする姿も珍しくありません。
私服として着物を着たいけど、組み合わせ方がわからないという人もいるでしょう。そんなときはインターネットで【着物+アイテム名】で検索してみてください。ほかの人がどのように着物を日常生活に取り入れているのかの参考になります。洋服にこだわらず、着物をはじめとする和服をご自身のコーディネートに組み込んで、おしゃれの幅を広げてみてくださいね。